家を作るというのは大掛かりな仕事です。人が長い間にわたって住み続ける空間を作るわけですから、安全性や快適さを備えたものを作らないといけません。
建築に必要な知識は膨大ですが、おおまかにどんな感じで家が作られるのかをご紹介します。
目次
建築士に求められること
実際の工程は工務店や大工などが行うとして、家の建築をするにはまず設計が必要です。土地についての法律的な事項などは飛ばすとして、家のプランニングの段階で活躍するのが建築士です。
建築士が持っているべき知識は、家の構造のカテゴリーや強度についての知識、工事現場での管理に必要な情報、動線を意識した構造、建築基準法といった知識です。そしてもちろん設計図を書くスキルも求められます。
設計図を描くにはよくCADが使われます。CADはコンピュータ支援設計ソフトといって、パソコンなどで設計図を描くのにとても便利なツールです。設計図面を正確に描いて構造物の概要を設計します。
平面画像のものだけでなく、パースという立体的な二次元画像を作成したりして、構造物の具体的なイメージが把握できるようにすることも大切です。
建築士はこういったパソコンスキルも求められます。しかし手書きでスケッチして、建物のイメージを描き出すスキルもあると現場やクライアントとのイメージ共有に有利です。
監理も大事
建築士は設計したものがしっかり施工されているかを確認するために現場に足を運ぶ必要もあります。品質がきちんと守られているか、法律が守られているか、工事プロセスが順序どおりか、期日が守られているか、資金の計画内に収まっているかなど確認事項はたくさんあります。
建築士に関連する法律で確認すべき事が定められているので、こちらについての知識も建築には必要です。簡単にまとめれば、家を作るには法律的な条件をクリアし、構造上の強度や安全性を確保した設計をし、実際の施工段階がきちんと監理されることが重要となります。
建設模型を作れるスキルも役立つ
設計図を他の人に理解してもらう時、相手がプロなら問題はないですが、例えば注文住宅のクライアントに設計案を説明する場合などより視覚的に把握しやすいツールが大切になります。
そこでよく使われるのが建築模型です。模型は三次元のツールのため誰が見ても住宅のフォルムや特徴がつかみやすいです。建築士は模型作りのスキルがあるとさらに有利と言えます。
まとめ
建築士はたくさん知識を詰め込む必要があります。住宅の形や特徴はそれぞれ違うため、その知識やスキルはプロフェッショナルなものでないといけません。
建築士は手書きの図面でもパソコンを使った図面でも、設計図を正確に描けないといけませんが、建築模型のスキルも加わればさらに役立つでしょう。