自分の新しい事務所を作る時など、間取りや機能性について考えるのは楽しいものです。しかし自分の好みだけで事務所の間取りを決めるのが必ずしも良いわけではありません。
仕事効率の高い空間を作るには、知識やイメージの具現化が必要です。効率的な職場を作る際のポイントをご紹介します。
目次
間取りと仕事効率化
仕事の効率化は、働く人の能力によるところが大きいです。しかし間取りもある程度影響します。職業によっても多少の差があるとはいえ、社員一人当たりの業務スペースや通路のスペース、共有部分のスペースなど意識すべきポイントはたくさんあります。
もし社員の作業スペースが狭かったり室内空間が十分でなければ、無駄な動きが発生してしまうようになります。一日における時間のロスは微々たるものかもしれませんが、時間が経てばその非効率度は蓄積されていきます。
また働く人がいる空間において、物が配置されないスペースが全体の70%を切ると労働者は狭さを感じることがあります。職場の快適度が下がれば業務のパフォーマンスも低下しかねません。このように間取りと仕事効率化には関係があります。
仕事効率の高い空間をつくるために
オフィスを建築したあとで仕事効率の高いレイアウトを工夫することも可能ですが、それよりは建築案を練っている時に、動線や空間についてイメージを具現化して修正を都度入れる方が賢明です。
もちろん建築のプロでなければ細かな設計図を書く事はできませんが、その代わりに建築模型を使うことが可能です。設計事務所に依頼してもいいですし、もしCADを使えるのであれば、自分で簡単な設計図をかいてスチレンボードに貼りつけ、それを組み立てて間取りの研究をすることも可能です。
どのくらいのスペースを確保すべきか、レイアウトをどうするかといった内容を実際の立体模型を見ながら考えれば、理想的なプランが考えだせるようになるはずです。
間取りをよく考える事のメリット
業務の効率化と間取りとの関係について話しましたが、間取りがよければ物が不必要に散乱して紛失したり、探し物による時間のロスが生じることが少なくなります。
また社員がリラックスして働けることでストレスを感じにくくなったり、良いコミュニケーションが期待できます。職場環境は業務そのものや対人関係だけに目を留めればいいわけではありません。空間を意識することも大事です。
まとめ
仕事効率の良い職場環境を作るには、空間レイアウトをしっかり意識する必要があります。そのために役立つのが建築模型です。建築模型があれば、業務スペースや通路、ミーティングルームなどにおける動きやすさが立体的に見えやすくなります。
これからオフィスを建築することを考えているのなら、設計事務所に建築模型の依頼をするのを忘れないようにしましょう。